ピンチ!?外出先でうっかり車のトランクに鍵を入れてしまった話
今から25年間ほど前のことです。とある休日、両親・兄・私の家族4人で自家用車で遊びに出掛けました。当時、兄と私は小学校高学年。自宅から車で一時間ほどの高原に行き、緑豊かな自然の中でパターゴルフ等をして家族みんなで楽しんでいました。やがてお昼ご飯の時間になったので、みんなで駐車場に向かいました。母が朝早くに起きてお弁当を作り、クーラーボックスに入れて車のトランクに積んでいたのです。いっぱい遊んでお腹が空いたなぁ、とのんきに思っていた私の横で、何やら急に両親が慌て始めました。「車の鍵がない!」そう言って父も母も鞄を漁ったり、周囲を探したり・・。でも一向に鍵が見つかりません。「たぶんトランクの中だと思う」やがて、ぼそりと父が呟きました。朝ゴルフ場に着いてトランクから荷物を取り出す際、なんと鍵をトランク内に入れたまま閉めてしまったと言うのです。もちろん手元に鍵がないので、トランクは開きません。いつもであれば、合鍵を母も持ち歩いているのですが、この日に限って自宅に置いてきてしまい、車を動かすことができません。どうしよう、と途方に暮れる両親。当時は携帯電話等もまだまだ普及していなかったので、即座に誰かに連絡できる状況ではありませんでした。両親は慌てながらもあれこれ話し合い、まず母のハンドバッグに入っていたアドレス帳を取り出しました。たまたま高原の近くに住んでいる友人がいたので、ゴルフ場で電話を借り、友人宅に電話。幸い連絡が取れ、事情を説明すると、急いでゴルフ場まで車で駆けつけてくれました。そして、父が友人の車で一旦自宅へ戻り、合鍵を持って、再びゴルフ場に戻ってくることに。その往復2時間の間、友人がお金を貸してくれて母・兄・私はレストハウスでお昼ご飯をとりました。実は、お弁当があり、パターゴルフをするということで、両親はあえて少額しか携えておらず、車に財布を入れっぱなしにしていたのです。すぐ返すとはいえ、よその人にお金を借りてご飯を食べるなど初めてだったので、子供ながらに申し訳ないなぁと肩身の狭さを感じました。その後、無事に合鍵とともに父が戻ってきて、やっとの思いでトランクを開けると案の定鍵を発見。ようやく安堵したのを未だによく覚えています。昔ならではの話ですが、私にとっては一大事件でした。