大変、お婆ちゃんがトイレの中で
私は、両親と祖母の4人で暮らしている。 母親、「今日は何時に帰って来るの?」 私、「部活で遅くなるから分からない。どうして?」 母親、「お母さん達、〇〇の結婚式に出るから帰りが遅くなるの」 私、「夕ご飯は?」 母親、「お婆ちゃんが作ってくれるわよ」 私、「なら良いけど」 母親、「一応、お金を置いておくね」 母親がお金を置いていったのは、祖母の体調が悪いと御飯は作れないから。 部活を終えて帰ると、家は明かりが付いておらず真っ暗。 玄関ドアを開けると、家の中で飼っている犬が、玄関まで迎えに来てくれた。 その犬が私に尻尾を振るのは、エサを貰えると思っているから。 犬のエサは玄関にあるため、玄関の明かりを付けると、祖母の靴が目に止まった。 私、「お婆ちゃん、居るの?」 返事がないため、リビングの横にある祖母の部屋を見に行ったのだが、祖母はいない。 庭には洗濯物が干しっぱなしになっているため、嫌な予感がした。 私、「お婆ちゃんを知らない?」 犬、「???」 気になって浴室を見に行くと、乾いており使われた形跡はない。 私、「お婆ちゃん!」 エサでお腹が満たされた犬が吠えるのは、トイレの前、まさか!! トイレの前で 私、「お婆ちゃん、トイレに居るの?」 返事がないため、トイレの扉を開けようとしたのだが開かない。 扉の隙間は暗いため、トイレの明かりは付いてない。 もしかして、トイレの中でお婆ちゃんが・・・。 パニクった私が母親に電話をすると 母親、「お婆ちゃんに電話してみて」 祖母のガラケーに電話をすると、祖母の部屋から着信音が聞こえた。 どうしよう、お婆ちゃんはトイレの中にいる。 私、「お母さん、どうしよう?」 母親、「トイレのドアを開けられない?」 私、「無理」 母親、「トイレの窓は開いてない?」 私、「トイレに窓なんてないじゃない」 祖母を救出するために、鍵屋さんに来てもらい、トイレのドアを開けてもらうと 祖母、「ただいま」 私と鍵屋さん、「???」 祖母、「お客さん?」 トイレの中で倒れていると思っていたため 私、「お婆ちゃんのバカ!」 祖母、「???」 勘違いした私は恥ずかしくなり、自分の部屋に逃げ込んだ。